自分は歯磨きをめちゃめちゃまじめにやる人間です。小さいときから歯医者さんに「何も言うことがないくらい上手に磨けていますね!」と言われたことがあるし、特に親知らずが生えてきたころからは口の奥まで歯ブラシを突っ込んで磨きにくい部分も丁寧にブラッシングするように心がけています。
じゃあなんでそこまで真面目に歯磨きをするかというと、単純に「歯医者に行きたくないから」というだけだったりします。成人しても未だに歯医者さんは怖いところというイメージがあるので。
ここでポイントなのが、この「歯医者に行きたくない」という気持ちは歯を健康に保ちたいという前向きな考えではなく、ただただ怖いものと関わりたくない恐怖心から生まれたものであるという点です。
原動力が恐怖である行動ってあんまりいい印象ないような気がするんですけど、残念ながら僕の原動力ってたいてい恐怖なんですよね。しかも他人から褒められがちな行いであればあるほどその傾向が高かったりします。
日頃から歯磨きでなくとも真面目だと言われることがあります。例としてはゴミは絶対ポイ捨てしない、車が通ってなくても信号を守る、多少遠回りでも横断歩道を利用するなどの行動が挙げられます。
あれもこれも全て、自分の中の道徳に従っているというよりは、ルールを守らなかったことで誰かに怒られるのが怖いからちゃんとやってるだけです。たまには単純に人の迷惑になるのは良くないから、という気持ちが行動原理だったりもしますが、こんなん守らなくったって誰にも何の影響もないだろう、というようなことも怖いからちゃんとやってます。
だから平然とルールを破れる人にちょっと憧れることも多いです。もちろんそれで他人に迷惑をかけている奴は論外だと思いますが、どうでもいいルールを、どうでもいいものだとバッサリ切り捨てられる人の芯の強さってカッコいいですよね。
気が付いたら歯磨きの話からだいぶ脱線してしまいました……。「俺は歯磨きなんてどうでもいいゼ!」と言って歯磨きを真面目にやらず、結果虫歯になって歯医者さんに行くことになる人はカッコ悪いと思います。