僕は昔から不眠症で、今よりもっとひどかった数年前は日付が変わるころに布団に入ったのに日が差してくる時間まで眠れないこともありました。
不眠症にも人それぞれあると思うのですが、僕の場合は「寝なきゃいけないと思えば思うほど眠れない」というのが大きな悩みで、次の日に早く起きなきゃいけない必要性があればあるほど眠れないという苦しみを抱えていました。
そんな僕も、最近は割とすんなり眠れるようになってきました。多少眠れない日もありますが、そんな時にもこれまで感じていたような焦燥感はさほど感じていません。
そう、”ASMR”に出会ってからは……。
ASMR(英: Autonomous Sensory Meridian Response)は、人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚。
Wikipediaより
例えば包丁で食材をザクザクと切るときのような、あるいはキーボードをタカタカッと叩くときのような。そんな聞いていて気持ちいい音をASMRと呼びます。
ASMRには入眠を目的とした穏やかな音声も多く、マッサージをしてくれる音、耳かきをしてくれる音なんかは寝る前に聞くのに大変適しています。嫌なことを考えてしまいがちな夜も、心地よい音と投稿者様の優しい声に耳を傾けていると不必要なことを考えなくても済むようになりました。
ASMRに出会ったのはパソコンを買ってもらったばかりの中学生の頃だったと記憶していますが、大人になって改めてしっかり聞くようになった今、もはやASMRなしでは生活できないレベルで毎日お世話になっております。
入眠用にはもちろん、勉強中や移動時間にも心地よい安らぎを与えてくれるASMRはもはや僕の生活必需品。あぁ、中学生時代の僕はなんて素晴らしく良いものに巡り合っていたんだ。中学の時の感覚も捨てたものじゃないですね。ちょっとASMRに出会った当時のころを思い出してみようかな……。
当時の僕は、入眠用ではなく気持ちよさを求めてASMRを聞いていたので、リラックス系の音声というよりは”パチパチ”や”シュワシュワ”などの刺激のある音が好きでした。
とりわけお気に入りだったのがスライムの音で、当時は今ほどASMR関連の動画がなかったこともあり比較的再生回数が少ないものも含めてたくさん視聴していました。
ある日いつも通りYoutubeでスライム関連のASMR動画を漁っていたところ、関連動画の中にフィギュアにスライムをかけてみた、というものが出てきました。
これまで見たことがないタイプのASMRに興味をひかれた僕は、早速その動画をクリックしました。
ただ、動画を見てみたものの肝心のスライムの音が聞こえません。そもそも音声が入っていないのです。ただただ画面に、ゆっくりとスライムをかけられる美少女フィギュアが映されているだけです。
一応そのまま見続けていると、カットがかかって次のシーンでは美少女フィギュアの服が脱がされていました。スライムの粘液で服が溶かされてしまったという設定のようです。
ここでようやく僕は真実に気づきます。「これ、エッチな動画だな?」と。
そのまま動画が終わり、画面には関連動画が表示されました。どうやら同じ投稿者の方が、「フィギュアと触手」というようなタイトルでコマ撮りアニメのような形で美少女フィギュアを粘土製の触手に絡みつかせる動画も投稿しているようです。当時は中学生だったので、当然その動画も見ました。
思えばこの時見た動画が僕の性的嗜好に大きな影響を与えたのでしょう。今でもスライムとか触手とか大好きです。
子どものころに好きだったものって、大きくなっても変わらないんですね。