今日も今日とて掃除をしていたら、小さいころに死ぬほど遊んでいたWiiのスマブラの攻略本が出てきました。
ボロボロになってページが取れてしまうほど読み込んだ攻略本なので、一ページ開くだけで当時の”全て”がよみがえってきました。
初めて登場した挑戦者がルイージで、システムを理解していなかったため「は?何これ?」となりながら戦って負けたこと。
亜空の使者でタブーがどうしても倒せなくて、ホームランバットが持ち込めるシールを貼ってバットを投げてダメージを与えていたこと。
ヨッシーを指定された順番で倒すイベントを何度も何度もやり直したこと。
ターゲットをこわせ!でレベル5のアイテムを投げて破壊するところがどうしてもできなかったこと。
この手の話あと五億個くらい出せますけどキリがないので止めておきます。
とにかく、そういった小さいころゲームに苦戦しながらも楽しく遊んでいたころの記憶をはっきりと思い出しました。
少し前にオトナ帝国の逆襲を見たとき、ヒロシが「なんだってこの町はこんなに懐かしいにおいがするんだ……」というようなセリフを言っていたのが何となく印象に残っていていました。
とは言え自分にはまだ懐かしむほど昔の記憶があるわけではないと思っていたんですけど、実際自分がノスタルジーを感じてみて感じたのは、懐かしさというものはこれほど強烈で抗いがたい感情なのか、ということです。
昔はよかった、なんて感情は過去の思い出を美化しているだけなのだと理性ではわかっているのですが、自分の現状が辛ければつらいほど、楽しいことしかなかった昔に帰りたくなってしまうのは仕方のないことだと思います。
幸い(?)僕は黒歴史の多い人生を送っているので、あんまり過去を思い出さないというか思い出したくないんですけど、ふいに楽しかった時のことをフラッシュバックするとクラクラするような高揚感に包まれてしまいます。
僕が一番輝いていたころ……。たぶん小学校低学年の時授業で使っていた「話す・聞くスキル」というまめっちのパチモンみたいなキャラが表紙にいたテキストにあった、八百屋さんのセールストーク(という表現で合っているのか?)を真似してみようという題材で、当時の年齢の割には巧みなモノマネを披露していた時が僕のピークだったんじゃないでしょうか。
最初席が近くの子に披露して、次にその子から「凄くうまいから友達にも聞いてもらいたい!」とお願いされてまた読んで、近くで聞いていた別の子からももう一回やって!と言われて……というようなことをしばらく繰り返していた時期がありました。
素人のやるモノマネなんてテクニックよりも勢いと恥ずかしがらない強い心があれば何でもそれっぽく聞こえるものだと思うんですけど、当時の僕にはその二つがあったんですよね。
自分って暗いだけの過去しかないと思っていたんですけど、冷静に振り返ってみるとクラスではモノマネで笑いを取って家ではゲームに熱中していた愉快な小学生だったような気もしてきました。
この解釈もまた過去を美化しているだけなのかもしれませんが、まぁ自分にとって都合のいい認識なのでこのまま勘違いしておこうと思います。